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2016年08月24日 19時25分
和歌山県にゆかりのある陸奥宗光の功績を学ぶ勉強会がきょう(24日)和歌山市の県立博物館で開かれました。

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解説する福田光雄さん

幕末に和歌山で生まれて、明治政府の外務大臣などを歴任し、治外法権の撤廃や関税自主権の一部回復などに貢献した陸奥宗光の功績を広く和歌山県の子どもたちに知ってもらおうと有志でつくる「陸奥宗光外務大臣の功績を教育に活かす実行委員会」がはじめて開いたものです。

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陸奥宗光の命日にあたる、きょう午後2時から県立博物館の学習室で開かれた勉強会には、小学生やその家族らあわせておよそ20人が参加しました。勉強会では和歌山市の小学校で38年間勤務した岩出市教育委員会・指導主事の福田光雄(ふくだ・みつお)さんがスクリーンで画像を見せながら陸奥宗光の生涯を描いた本を朗読しました。参加者は、勉強熱心で家族思いの一方、武道は苦手などといった陸奥の人物像や、和歌山と日本に残した功績を聞きました。

学習会の後、参加者は和歌山市岡山丁の岡公園まで歩いて移動し、陸奥宗光の銅像を見学しました。陸奥宗光の銅像は日本には3つあり、岡公園のほか、東京都の外務省と山口県の下関市にあります。

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母親と参加した、小学6年生の住岡綾(すみおか・あや)さんは「同じ和歌山市に住んでいるのに陸奥宗光さんのことをどうして今まで知らなかったんだろうと思いました。日本にとってありがたい人だと思います」と話していました。

実行委員会では今後も陸奥宗光の勉強会を開くほか、銅像の周りに桜の木を植樹することにしています。