https://www.yomiuri.co.jp/local/wakayama/news/20230701-OYTNT50042/

読売オンラインより

16日催し 龍馬ワールド開催向け

 

「龍馬と宗光の思想を伝えたい」と意気込む臼井会長(右から2人目)ら(和歌山市で) 

 「龍馬と宗光の思想を伝えたい」と意気込む臼井会長(右から2人目)ら(和歌山市で)

 

  幕末の志士・坂本龍馬のファンが全国から集まって交流する「龍馬ワールド」が来夏、県内で初めて開催される。今月16日にはプレイベントとして、龍馬に師事し、外務大臣を務めた和歌山市出身の陸奥宗光(1844~97年)の業績などを紹介するトークショーが開かれる。

 龍馬ワールドは、各地のファン組織を束ねる「全国龍馬社中」が中心となり、出身地の高知と龍馬ゆかりの都市で交互に開き、毎年約500人が参加する。来年は龍馬の思想に影響を受けた宗光の生誕180年にあたり、「紀州 宗光龍馬会」が誘致を続けてきた。

 宗光は海援隊の一員として龍馬とともに行動し、明治維新後は外務大臣などを歴任。治外法権を認めた諸外国との不平等条約の改正に成功した。

 来年は条約改正130年の節目でもあり、来夏の龍馬ワールドでは、日々変化する国際情勢を考えるヒントにしようと「龍馬と宗光 未来への伝言」というテーマで講演会や観光ツアーを準備している。

 プレイベントは16日、和歌山市の和歌山ビッグ愛で開催。元外交官や近代史の専門家が条約改正の意義などを解説。龍馬と宗光の思想を再考するパネルディスカッションもある。

 「紀州 宗光龍馬会」の臼井康浩会長は「汗と涙がにじむ先人たちの努力のおかげで、今の平和がある。令和の新時代を切り開くきっかけにしたい」と話す。プレイベントは入場無料で先着120人。問い合わせは同会(073・425・2278)。